この記事は産業医まとめのページです。
ぼくは臨床医をバリバリやりながら嘱託産業医も20事業所ほど行っています。
産業医の資格を得て、実際に産業医がしっかりできると思えるようになるまで少し時間がかかりました。
今回は、講習会受講から実際の始め方、さらに上級資格ともいえる労働衛生コンサルタントまでまとめています。
是非参考にしてみてください。
産業医とは?取得方法は?
このページを見に来られた方は当然知っていることかもしれませんが、一応簡単に説明を。
産業医は医師の誰もがなれるわけではなく、以下の要件を満たすものが産業医となることができます。
- 労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修であって厚生労働大臣の指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者
- 産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であって厚生労働大臣が指定するものにおいて当該課程を修めて卒業した者であって、その大学が行う実習を履修したもの
- 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験の区分が保健衛生であるもの
- 学校教育法による大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授又は講師(常勤勤務する者に限る。)の職にあり、又はあった者
- 前各号に掲げる者のほか、厚生労働大臣が定める者
簡略化すると、産業医科大学出身以外は上記の要件を満たすためには以下の方法で取得することになります。
- 産業医科大学や自治医科大学などが行っている短期集中講習会で取得する。
- 日本医師会の講習会をコツコツとこなし、単位数を取得する。
- 労働衛生コンサルタント試験を受け、合格する。
3.は勉強の必要があり、実地経験がないと合格できないような試験なので今回は省きます。
事実上、
- 産業医科大学や自治医科大学が行っている短期集中講習会
- 日本医師会の講習会を受けて、単位数を取得
の2つかと思います。
それぞれを見ていきます。
産業医学研修会(短期集中講座)で産業医資格を得る!
多くの産業医の方がこの方法で産業医資格を取得されているようです。
有名なのは産業医科大学の産業医学基礎研修会です。
別記事で短期集中講座の一覧を紹介しています。
参考にしてみてください。
ちなみに先着順のところは申し込み開始時間と同時に申し込む必要があり、人気アイドルのコンサートチケット並みの争いをする必要があります(笑)
日本医師会の産業医講習会をコツコツ受講し産業医資格を得る!
こちらは少数派のようです。
日本医師会が開催している講習会を受けて、単位数を取得する方法です。
ぼくは東京都に住んでいたので以下のホームページから行ける日を選んで申し込みをしました。
ほかの道府県でも同じようなページがありますので、参照するとよいと思います。
ぼくが取得した方法を別記事で紹介しているのでよろしければ参考にしてみてください。
空いている土日で取得でき、長期休暇も必要ないのでおすすめです。
産業医の始め方(案件の取得方法)
上記2つの方法で講習会50単位を取得すると、産業医資格を得ることができます。
日本医師会に申請し、日本医師会認定産業医を手にすることができます。
産業医の資格を得て、いざ嘱託産業医の案件を探そうと思っても簡単にみつからないかと思います。
嘱託産業医の案件は、通常の医師のアルバイトと違い、簡単に得ることはできません。
例えば、初期臨床研修医などの20代の医師が産業医資格を持っていたとしても、会社の衛生管理者や役職についている担当者から信頼されると思いますか?
普通は1つの会社では1人の産業医しか雇いません。
できる限り経験のある産業医を雇おうとします。
そのため、しっかり1人で産業医の仕事ができるようになるまでは仲介会社を利用したほうが良いです。
おすすめの仲介会社を別記事で紹介しています。
最低でも案件がきやすい「エムステージ」には登録することをおすすめしています。
エムステージに登録する方法は
に登録後、
に登録する形になります。(エムステージはDr.アルなびを運営している会社のため)
ついに嘱託産業医の案件が!どうやって始めたら良いの?
ここでは初めての案件をどうやって勧めていけばよいのかを紹介しています。
メインとしてはおすすめの本を紹介するよていです。
現在別記事を作成中です。少々お待ちを。
毎月の衛生講話のネタは?
衛生委員会で衛生講話を行うことがあるかと思います。
1年目はよいのですが、2年目以降はマンネリ化してしまうことも。
別記事で衛生講話のネタについて紹介しています。
作成中ですので、少々お待ちを。
ちなみに2020年1月と2月は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」について行いました。
嘱託産業医にも慣れてきた!ステップアップしたい場合は労働衛生コンサルタントに合格しよう!
産業医をやっていると通常の臨床とは違うことが多く、もっと勉強したいと思う方もいると思います。
そんな方には「労働衛生コンサルタント」という国家資格に合格することをおすすめします。
こちらも受験方法や体験記を別記事でまとめる予定です。少々お待ちを。
まとめ
産業医はやりはじめると奥が深く面白いです。
ぜひ産業医資格を得て、嘱託産業医を始めてみてください。
労働衛生コンサルタント合格すればより企業から信頼されるので、産業医の案件をこなしている方はぜひ受験をおすすめします。