以前、産業医取得の記事を書いたところ、反響が大きいようで、ブログで上位の閲覧数となっています。
今回は取得後のお話。
そもそも産業医の案件がなかなか見つからない方も多いかと思います。
今回は案件が来るようにするお話。
ぜひ参考にしてみてください。
はじめに。産業医の資格取得から実際に嘱託産業医を行うまでの道のりについて
産業医の資格取得から嘱託産業医(産業医のアルバイト)をおこなうまで、実際にはいろんな事が必要です。
1つの記事に書くことは難しいので、徐々に作成し、公開していきたいと思います。
まだ完成ではありませんがまとめ記事が形にできたので公開します。
産業医の資格をまだ持っていないよ!という方
まずは産業医を取得していない方は取得しましょう!
産業医の取得は、短期集中講座とそれ以外があります。
集中講座は1週間で取得できますが、たいてい夏休みなどを使わないと取得できないのが欠点でしょうか。
別記事で短期集中講座を紹介しています。
一方で、コツコツ取得する方法もあります。
それは各都道府県が開催している産業医講習を受講することです。
1番大変なのは前期講習を取得することで、これを乗り切ればコツコツ取得のほうがおすすめです。
日本医師会認定産業医を取得後のお話
産業医の資格を持っている方は大勢いますが、その中で実際に産業医を行っている方は多くありません。
そのため、どうやって産業医の案件を手に入れているか、仕事内容は難しいのかなどわからないことも多いかと思います。
ここから先は、実際にぼくが案件を得た方法です。参考になれば幸いです。
まずは紹介してくれる仲介会社への登録が必要
そう医師登録サイトの登録です。
ただ、自分で探したり、医師会経由で見つけることはかなり難しい世の中で、仲介会社が多数の案件を抱えています。
逆に働き方改革の影響で仲介業者へは問い合わせが殺到していて、ぼくのところにも短期間で良いからつなぎとしてやってほしいと言われることが増えています。
また、初期臨床研修医などの20代の医師が産業医資格を持っていたとしても、会社の衛生管理者や役職についている担当者から信頼されると思いますか?
そのため、医師紹介会社への登録は必須かと思います。
ただし、ちゃんと案件を抱えているところは多くありません。
テキトーに登録するとメールだけ大量に来てしまいます。
ここからはぼくが登録して実際に案件をもらえたところを紹介したいと思います。
メディカルトラスト
産業医の仲介業者の老舗中の老舗です。
多くの案件を持っていますが、登録している医師数も多いようです。
案件は1件ごとに適切な人材を割り当てる(メディカルトラスト側が判断する)仕組みで、公募ではありません。
都内のような人気案件は、昔から登録していて、件数も抱えている産業医にしか行かないようです。
初心者には不向きです。
登録後は面接があり、その後紹介を待ちます。
ぼくは最初の案件をもらうまで数か月かかりました。(他社で数件経験したことを伝えてから、案件が来るようになりました。)
1回案件が来ると連続して、案件の紹介が来るようになります。(ちなみにぼくは5件ほど紹介いただき、2件ほど継続しています。)
登録はこちらからです。
ちなみにここで紹介する他の業者より高めの報酬をもらえます。1回2時間5万円〜
エムステージ
こちらは比較的新しい仲介業者です。
医師としてはDr.アルなびのほうが馴染みがあるかもしれません。
Dr.アルなびがやっている産業医仲介会社です。
こちらは登録している医師数が少ないのか、抱えている案件が多いのか、紹介を定期的にされます。
しかも都内や横浜など都会の紹介も多いです。
ぼくは現在8件ほど継続してやっています。
こちらも案件は1件ごとに適切な人材を割り当てる(エムステージ側が判断する)仕組みで、公募ではありません。
エムステージ登録後は面接があり、その後紹介を待ちます。
ここの仲介業者の場合は、Dr.アルなびの登録が必須なので、Dr.アルなびの登録していない方はまずDr.アルなびの登録を行う必要があります。
上のサイトの求職支援サービス 新規会員登録のお申し込みから申し込みます。(2019年10月現在は下の図)

スマホだとこっちからですね。

上記の青丸のところを押してDr.アルなびに登録します。
Dr.アルなびの登録後にエムステージの登録を行います。
ちなみにDr.アルなびを登録していないとエムステージから登録をするよう言われます。
登録し、面談した直後から案件をいただけました。
こちらは他の業者よりやや低めの報酬です。1回1時間3万円〜
ドクタートラスト
こちらは上2つの仲介業者の間でしょうか。
案件は公募制で、メーリングリストに登録して、各自がやりたい案件に応募する形です。
登録後は面接があり、その後メーリングリストの案件に応募する形です。
ぼくは1件こちらの案件を継続しています。
登録後、面談での注意点
ぼくが紹介した仲介業者はどれも面談があります。
フォーマルな格好で行くこと
基本的には産業医を行う場合、大企業なり中小企業なり、企業の役員と会う形になります。
医師同士ではないので、この面談でもしっかりフォーマルな格好(スーツ)で訪問することが大切です。(当たり前ですが、念の為)
産業医の経験があるか
やはりもっとも大切なのは、今まで産業医の経験があるかどうかです。
産業医の経験があるとすぐに案件の紹介がその場で行われることも多いようです。(ぼくは経験がなかったので面談のみでした。)
車を運転できるかどうか
事業所は車で行かなければいけない地域も多く(首都圏でも)、車の運転に自信があるか、自分の車を持っているか必ず聞かれました。
ぼくは学生の時からずっと運転していたので、問題ないですとお答えしていたところ、次々と案件を紹介されました。
運転苦手な人が多いのでしょうか?ちょっと意外でした。
紹介案件がきたら
しばらくすると案件の紹介が来ます。
1件目はどんなに微妙でも受けるようにしましょう!
さきほども書きましたが、産業医の経験があるかが1番大切です。
いきなり初心者に都内の駅から徒歩5分の案件は紹介されません!
仲介会社も経験のある産業医に任せたいからです。
最初は車で30分くらいの微妙な案件になると思います。(経験のある産業医がやりたがらない場所)
これを受けて、経験を積んだところで良い案件がどんどん来るようになります!
まとめ
今まで産業医の経験がない方の案件を手に入れるのは、簡単ではありません。
ぼくの場合は、エムステージから1件目の紹介が来てから、いろんな仲介業者からも紹介が来るようになりました。
なのでエムステージの登録は必須かなと思います。(Dr.アルなびに登録する手間がありますが…)
エムステージに登録する方法は
に登録後、
に登録する形になります。
ちなみに現在、ぼくは臨床医をやりながら、駅から徒歩5-10分程度の立地の良い場所のみ嘱託産業医を行っています。(東証一部上場企業の本社も!)
いろんな会社の重役の人ともつながるのも産業医のメリットです。
産業医のバイト(嘱託産業医)を考えている方はぜひ参考にしてみてください。